世紀末オカルト学院』(せいきまつオカルトがくいん)は、A-1 Pictures制作の日本テレビアニメ2010年テレビ東京系列 (TXN) にて放送された。通称『オカ学』。

時はまさに世紀末1999年長野市松代皆神山頂にある私立ヴァルトシュタイン学院では、学長や生徒が日夜オカルト研究に明け暮れており、敷地内では怪奇現象もしばしば起こるため、周辺の人々は「オカルト学院」と呼んでいた。

同年7月某日。学院学長の神代純一郎が急死する。学院葬の最中、現れたのは神代マヤ。学長の娘であるが、大のオカルト嫌いである彼女は父の死を機に、学院を廃校へ導くための画策を始めた。その同日、マヤは学院の上空から全裸で降臨してきた内田文明と出会う。文明は、宇宙人の侵略を受けて滅亡に瀕した2012年の世界から歴史を変えるため、学院へタイムスリップしてきた超能力者であることをマヤに告げる。

やがて、マヤは父の遺した手帳から彼の死の理由を知る。そこには「私は長年研究していたノストラダムスの大予言を回避するアイテム・”ノストラダムスの鍵”を捜す事を善しとしない勢力によって命を狙われている──」と記されていた。

マヤは父を殺害した者を突き止めるため、文明は未来を変える”ノストラダムスの鍵”を見つけるために情報を交換するパートナーとなり、オカルト学院で巻き起こる様々な怪現象に立ち向かっていく。やがて、悪霊やUMAのモスマンチュパカブラなど数々の怪現象を解決した2人は、それらの怪現象が黒魔女の美風の仕業であることを知る。白魔術師である教頭の千尋の力を借り、2人は美風を倒した。

戦いを終えた文明は未来へ帰る準備に入るが、そこへ未来の仲間からまだ未来が変わっていないという連絡が入る。そして、ふとしたことによって2012年の文明が1999年の文明と邂逅した瞬間、時空に歪みが発生し、彼らの上空から宇宙人が襲来した。文明こそが、”ノストラダムスの鍵”だったのだ。しかし、1999年の文明との接触により超能力を取り戻した2012年の文明は1999年の文明をマヤに託すと、自らもろとも宇宙人を撃退する。

2012年の世界。かつて、千尋の力を借りて死を偽装した後にレジスタンスを結成していた純一郎が基地から外に出ると、そこには宇宙人によって破壊されたはずの街並みが広がっていた。

神代 マヤ(くましろ マヤ) – 日笠陽子本作の主人公。腰まである長い黒髪に青い目の少女。神代純一郎の1人娘で、ヴァルトシュタイン学院の現学長兼生徒。父の影響から、オカルトの知識は豊富だが、父が研究に没頭するあまり家庭を顧みなくなって別居・離婚してしまったため、現在ではオカルトを嫌っている[2]。当初はヴァルトシュタイン学院を廃校にしようと考えていたが、父の死の真相を知った後は父を殺害した者を見つけるために学長職を継ぎ、自らも学院へ転入した。タイムスリップしてきた際に全裸で現れるという最悪なファーストコンタクトを行った文明には事あるごとに厳しく接するが、他の女性に鼻の下を伸ばす姿を見て苛立ちを隠せなくなったり、自らの存在と引き換えに世界を守って消滅する姿を見てひそかに涙するなど、文明のことを多少は意識していたそぶりも見せている。2012年の文明がもたらした「宇宙人が襲来していない未来」では、純一郎や成長した1999年の文明と共に暮らしている。

内田 文明(うちだ ふみあき) / 安倍 実(あべ みのる)声 – 水島大宙矢作紗友里(少年時代、クレジット表記は「ブンメー君」)本作の準主人公。サイコキネシスを使う超能力者。幼少時は「ブンメー(君)」[3]と呼ばれてスプーン曲げで一世を風靡したが、成長後の現在では能力を失っている。2012年の世界で過去の名声をダシにイカサマを働き、金を取ろうとしていたところをレジスタンスにタイムエージェントとしてスカウトされ、1999年の世界へ強制的に送り込まれた。1999年の世界では、学院の日本史教諭兼マヤのクラスの担任となる。巨乳の女性が好みで美風を慕い、彼女の前では見栄を張る。当初は自己保身ばかり考えるヘタレだったが、物語終盤では命をかけて世界を守った。カレーライスが好物。2012年の世界では6人目の安倍実として選ばれ、コードナンバー「NO6」と呼ばれる。NO1からNO5が殉職したために文明が最後の1人であるが、NO5の死の直前を目の当たりにしたことで、本人は死の恐怖にとらわれて任務を拒む。そのため、1999年へ送り込まれた当初は臆病な一面を見せており、魔獣との遭遇時にマヤや美風を残して逃げ出すこともあった。モデルは清田益章[4]

中川 美風(なかがわ みかぜ)声 – 茅原実里洋食屋「中川食堂」の看板娘。巨乳で文明を癒す存在であるが、車の運転が上手すぎて怖い人でもある。その正体は魔界の扉を開けようとしている黒魔女であり、一連のオカルト事件における黒幕。本性は冷酷で、文明へ好意を寄せているように見えたのも、学院内へ侵入してマヤを殺すために利用していただけであった。マヤを追いつめるが、文明と彼女が詠唱した魔を滅する呪文によって倒された。

黒木 亜美(くろき あみ)声 – 高垣彩陽マヤの幼馴染。豪快な性格の大工の棟梁を父に持つ(死別したのかは不明だが、母親は同居していない)。さっぱりして父親想いの性格。幼少期にマヤの影響を受けてオカルトに染まるが、怖い話は苦手。

成瀬 こずえ(なるせ こずえ)声 – 花澤香菜亜美の級友。神代前学長を尊敬し、彼のようなオカルト研究者になりたいと考えている。喜怒哀楽の激しい性格。持前のオカルト好きが災いし、様々な奇行に走りやすいだけでなく、あらゆる超常現象に巻き込まれている。

JK声 – 子安武人本名不詳。オカルト発明家でヴァルトシュタイン学院の生徒。赤い髪と太った体格から「紅の豚」と呼ばれている。オカルト専門のダウザーだが、霊視能力は持っていない。その他にも格闘、ピッキング、キーボード演奏など、多芸多才。

スマイル声 – 高橋広樹本名不詳。学院専属の機械工の青年。あだ名とは裏腹に無愛想かつ喧嘩が強く、両腕で抱えるサイズの巨大レンチを武器として使用する。作業着の胸元に、スマイルマークを付けている。

川島 千尋(かわしま ちひろ)声 – 小林ゆうヴァルトシュタイン学院教頭。交霊術降霊術)の授業を担当。普段の性格は事務的だが、趣味はリリカルなポエムの作成。勘違いがきっかけで文明にベタ惚れする。シニョン風の髪型は1999年当時の流行にあやかり、生徒から「だんご2兄弟」と揶揄されている。フランツ・リストラ・カンパネッラがBGMに使用されている。正体は、前学長に仕える白魔術師。前学長の意志を受け、黒魔女の攻撃から身を挺してマヤを護っていたが、美風との戦いで重傷を負い、文明に魔を滅する呪文を教えて息絶えた。

黒服の男声 – 江川大輔本名不詳。千尋の側近の寡黙な男。その正体は千尋に仕える黒に似た姿の、「闇から生まれた者」。マヤや文明を守るべく戦ったが、2人の詠唱した魔を滅する呪文は対象者の善悪に関係なく作用するため、それによって消滅した。

神代 純一郎(くましろ じゅんいちろう)声 – 矢島正明オカルト研究に一生を捧げたヴァルトシュタイン学院の前学長にしてマヤの父親。幼少期のマヤにオカルトへの興味を持たせるも、研究に没頭しすぎて家庭は離散し、彼女のオカルト嫌いの元凶となった。心臓麻痺で亡くなったとされていたが、学長の命を狙う黒魔女の目を欺くために千尋の力を借り、死を偽装していた。松代から東京(墨田区)へ空間転送されて敵から遠ざかったが、ノストラダムスの鍵が発動して宇宙人による地球侵略が始まってしまったため、レジスタンスを結成する。鍵の発動を阻止すべくレジスタンスの総司令となり、1999年の松代へ文明を派遣した。